2016年11月30日水曜日

何てこと!町が福祉法人を相手に裁判を起こすことに議会が賛成😠

 昨日、議会で「訴えの提起について」を審議しました。地方自治法で、町が裁判を起こすときには議会の同意を得ることになっているからです。
 横溝千鶴子氏の寄付で建てられた障害福祉センターの2階部分で、障がい者の通所サービス(かたつむりの家)を行っている社会福祉法人「おおいそ福祉会」に対し、明け渡し(退去)とH28年11月1日以降、明け渡しに至るまでの賃料相当損害金の支払いを求める内容です。
 なぜ明け渡しか・・・最初は事業を行うについて問題はなかったが、10年が経過、障害福祉制度も変わる中、事業所や団体の活動状況も変化、センターの公平・平等使用を望む声も上がっているため、と町は言います。
 私は反対しました。理由は・・・
○利用者の立場や特性(場所になじむのに時間がかかる等)への議論や配慮が全くないのは問題。
○議案を通せば、議会も原告の立場になる重い議案。法人が言っていないことが質疑の答弁にある(虚偽になり得る)など、法人に確認せず町の言い分のみで判断してはならない。和解もあるからよいと考えるのはよくない。
○いわゆる「不法占拠」ではないし、町が利用を認めてきた事実もある。町の他施策との整合性もなく、裁判に耐えられるとは思えない。
○法人は別の場所を探しているし、利用者家族は時間がほしいと訴えている。法人が土地、建物を準備し、必要な補助金確保には3~5年かかるといわれる。月額43万円の賃料相当損害金の支払いは、法人を破たんに追い込みかねない。利用者はどうすればよいのか。
○排他的使用というが、利用者が優遇されているのではなく、普通にサービス提供がされている。
○「公平・平等の使い方」は町が福祉を考え土台を示すべきだが、退去後の利用計画に全く手をつけていない。
○故横溝さんが今の状況を聞いたら悲しまれると思う。
○具体性のない公平・平等のために、利用者が居場所を失うことがあってはならない。
○法人が弁護士を通じてしか応じないから、町の考えとへだたりがあるから裁判で決めるしかない、ではなく、粘り強く話し合いを続けるべき。

2016年11月26日土曜日

税金など、過払いしていませんか?

 さまざまな生活相談も受けていますが、昨日の経験は特別でした。
 あるご夫婦のうち、お一人が入院、自己負担を病院に1か月10万円払っているが、年金の半分がなくなってしまい、生活に困っているという内容です。自己負担のうち4万円は食事代など病院に払い、6万円は紙おむつ代やパジャマのリース代などで、業者に払っています。
 紙おむつ代が3万円と聞き、あまりに高い(我が家では工夫をし、1か月の紙おむつ代は1万円ほどでした)ので、自分で買って病院に届けることはできないのか聞きましたが、できないといわれました。
 最後の手段として、生活保護の申請をしたところ、「却下」の知らせが。理由は「財産がある、収入が保護の対象外」というので、一緒に県の担当者から詳しい説明を受けました。
 「残高5万円の貯金が見つかった」こと、「年金の申請し忘れで、本来受け取れる年金が月額で1万5000円少なくなっている」こと、「所得税の申告に扶養控除がないため、税金等を払いすぎている」ことがわかったというのです。
 これらは、申請を受け、財産などを調べる権限のある職員が動いた結果、わかったことです。大急ぎで町の窓口と年金事務所、税務署に行き、一気に還付の手続きを済ませる(税務署は半分、でもあとは本人一人で大丈夫)ことができました。(還付は5年だけ)

過払いは、消費者金融だけじゃないんだなぁ

相談者の方は、理解するのに少し時間がかかる方です。手続きが終わって、「疲れましたね、でもこれから年金は少しでも増えるし、所得税、住民税や介護保険料、医療保険料も少なくなりますよ、払いすぎていたってこと。」と言うと、「消費者金融は払いすぎるって聞いているから、絶対借りないようにしていたけど、税金も払いすぎがあるのかぁ。」二人で思わず笑ってしまいました。
 「役所から届いた手紙はこれからは見せてくださいね。日本は知らせるだけで、自分で手続きをしないと何もしてくれない国だと思っていた方がいいですから。」「おぉ、わかったよ。」あとは、還付金が戻るまで、綱渡りの生活をするしかありません。
 制度を知らないで生活されている方はまだまだおられるはずです。介護のケアマネージャー、病院のソーシャルワーカーも税金の申告までは思いが至らないと思います。(守備範囲外ですから)町に福祉・教育の総合相談窓口をつくるように何度も求めていますが、実現していません。生活支援団体の方々と一緒に「チェックシート」をつくりたいと思います!体験談をお寄せください。
 

2016年11月21日月曜日

NCR跡地の情報公開をしました

 NCR跡地で重機が動いていた件の資料が情報公開されました。神奈川県の情報公開は大磯町より時間がかかります。1か月少しかかって得たのは「土地区画形質変更等届出書」。申請者は敷地内に住所のある「プロジェクトワン」です。代表者はE氏から、看板で掲示されている(有)さくらコンサルティングの代表と同一名に変わっていました。
 工事概要は4カ所ある地下ピット(タンク)の位置の確認のための掘削作業です。全体計画では位置確認、タンク内土壌調査、RC造地下タンク解体・除去、埋め戻し・整地とあります。
 気になるのは、土壌の撤去や処理が書かれていないことですが、県によれば今回の届け出では位置確認で「終了」。今後、手続きがあれば分かると思います。
 地下タンク1は一番古く1075年か76年に作られたもので、資料によると、内部は1073立方メートルとなっています。地下タンク2は面積1477㎡、内法の高さは約4.5mと読み取れます。地下タンク3・4の面積は864㎡で高さは約3.3mと3.2m。体積を合計すると相当な量になりますが、タンク内にどれだけ埋めてあるのかは不明です。
 タンク以外の土壌は調査済みで、汚染されていた土壌は処分が終わっています。いずれにしても、きちんと処理されることが必要ですので、注視していきます。

2016年11月11日金曜日

国政要望で外務省・防衛省職員と直接やりとり 

 11月10日、衆議院会館に赴き、神奈川県内でまとめられた国政予算要望の回答を直接担当者から聞いてきました。日本共産党が毎年行っているもので、私は都合のつく限り出席しています。
 昨日は国土交通省のくくりと、外務省、防衛省の2部門に参加しました。大磯町の要望として、大磯港以東の防潮堤が津波に耐えられるものにすること、JR大磯駅の屋根の延伸等を伝えています。 項目が多く時間が少ないため、直接回答を聞くことはできませんでしたが、後日政府の考えをお伝えできると思います。
 津波の状況を一刻も知らせる体制づくりの要望については、気象庁の担当者から「気象庁は国土地理院や港湾関係で設置されている波浪計のデータを集め、3分以内に津波警報を出せるよう努めている」と話があり、正直ホッとしました。大地震の際はとにかく逃げる・・・鉄則でも、冬の夜中に見舞われたら布団から出られるか自信がありません。私にとって、3分はありがたいです。その他、河川の洪水対策、リニア新幹線問題などが取り上げられました。

 自衛隊機、米軍機の騒音は自治体に苦情を伝えましょう!

日米地位協定、オスプレイの厚木基地への飛来、騒音や緊急時対応(基地内の火災)など、米軍基地問題の質問には「事故を起こさないなどの安心・安全は米軍に求めている。安全保障の関係では米軍と協同し行う。」と、木を鼻でくくった回答しか返ってきません。地位協定の見直しなど、政治判断は国会論戦に委ねるしかないとは思いますが、虚しく感じました。
 交渉時間が少しあったので、「昨年の安保法制(戦争法)成立後に今までなかった自衛隊機等の騒音に大磯町民は驚いているが、自治体に苦情や指摘をすれば当局に伝わるのか、積み上げがされるのか」質問したところ、「自分は直接の担当ではないが、自治体を通したものについては南関東防衛局に伝わり、集積されていると思う」という話がありました。(自衛隊のヘリの低空飛行については、高度をあげるよう求めてきました。本当は飛んでほしくないのですが。)
 大磯町では危機管理課が対応しますので、気が付いたことがあればすぐにでも電話しましょう!

 衆議院会館を出ると、TPPに反対する市民の方々が抗議行動をされていました。しばらくご一緒しながら参加した気持ちに。10日以上、毎日行われていることに頭が下がります。
 そのあとは、銀座で堀文子さんの個展を見て、ほっこりした気持ちで帰路につきました。

2016年11月7日月曜日

アベ政治を許さない   大磯駅前スタンディングに約40人

 アベ政治の暴走は続き、私たちの抗議も続く・・・快晴の3日、駅前に集まったのは40人近くの人々。この日のトピックはTPPでした。

 山本農水相の暴言にみるように、自民党の数への驕りが止まりません。TPPの締結を特別委員会で強行採決をしてしまいました。食の安全や自給率の低下だけでなく、医療・保険分野にどのように、どれだけ国民生活にどれだけ影響がでるのか、全くみえてきません。

 「ウソつかない・TPP断固反対・ブレない」自民党ポスターは、いったい何だったのでしょう。

ウソをついてまで締結したいTPPは、一度決めれば後戻りできません。企業の儲けは保障し、暮らしはどうでもいいとしかうけとめられません。
 「冗談を言ったら大臣をクビになりそうになった」とのたまう山本農水相。国民の代表として、責任とれますか?添加物の表示をやめて、病気になったらどうしますか?薬価をアメリカルールにして「カネの切れ目が命の切れ目」で困る人を自分自身で救えますか?なによりも、ISDS条項の危険な中身を国民に知らせないまま、締結していいんですか?責任をとれないことはしない!鉄則だと思います。

 これからの生活が「安心・安全」から「不安・危険」に変わることを見抜いている人たちで声をあげ、広げていくしかありません。解散総選挙が取りざたされていますが、国民と野党の共闘で自民党の1強状態を変えていきましょう!!

2016年11月2日水曜日

大磯町郷土資料館新条例制定で侃々諤々・旧吉田茂邸は別館に

 10月31日に開催された「福祉文教常任委員会協議会」で、12月定例会に町が提案予定の上記条例の概要説明があり、傍聴しました。
 焼失して再建が進む旧吉田茂邸は来年4月オープン予定です。2か月ほど前、建物がほぼ立ち上がった時点で現地を視察しましたが、私にはガッカリ・・・の仕様でした。現在の建築基準法とバリアフリー法に合わせるので、どうしても再現できない部分が出てくるのはわかっていましたが、忠実に再現した場合の10億円を半分にしたため、随所に「ガッカリ」が。玄関右手の「はめごろし」の窓は、黒竹を編んだものの代わりにアルミパイプが!玄関を入った上部の吊るされたシャンデリアの天井部分はオリジナルは金箔張り、でも塗装で「違和感のある金色」に仕上がっています。そのほか、銀箔の仕上げも雑等々、軽さが気になります。(私は再建関連議案には全て反対しています)

全て焼失した吉田茂邸の再建に意味は見いだせない

再建にもともと懐疑的な町民は大勢います。私もその一人で、精巧にできたギネス記録並みのミニチュア模型を作ればよいと個人的に思っていました。焼けた建物には、暴漢に襲われたときの脱出ルートがあり、スケルトンで作れば話題性は高い!?食堂の壁は子ヤギの皮革で覆われていました。シャンデリアもクリスタルガラスのミニチュアサイズで再現、寝室の窓から見る富士山はバーチャルで・・・実はこのアイデア、話すと結構受けたのですが。

 再建から運用の内容まで、議会では特別委員会を設置。町部局では有識者や町内の団体等で構成する会議を重ね、方針が出されています。これらが実現する条例案になっていますが、驚いたのは率先して「再建」「観光の拠点づくり」等を議会で発信してきた議員が不満を述べたことです。
 委員会に収支計画を求められ、町側(所管は教育委員会)が示した維持管理費は年間1156万円。収入はほとんどが年間30000人を見込む入館料です。支出は固定費の光熱水費や保守委託料。人件費1700万円は別途必要です。町内の団体に初年度から委託を期待しているようですが、もともと都市計画法の「都市公園」のしばりがあるので、営利目的の使い方は適さないことは最初から理解しなければならないのに・・・どうなるのやら、とため息をつきながら傍聴しました。