2017年1月24日火曜日

どうしてこうなる?大磯町の悪い冗談

 中﨑大磯町長の「決断」と「実現」の真意は?いつも注視していますが、1月16日に議会に示した「平成29年度当初予算編成状況」のなかにその片鱗が見受けられます。
 国庫支出金が28年度当初予算比で5900万円増えます。歳出では土木費が3億500万円増えることになっているので、それと連動していることが考えられます。
 オリンピックを見据え、大磯港に建設するという(それも町民の知らないうちに!)賑わい交流施設5億8200万円の予算計上は30年度ですから、何をするのか・・・・
 一つはいよいよ大磯駅前の道路拡幅(石垣崩しで景観台無し)と旧駐輪場跡地、駅前用地の残地利用などの計画着手です。
 大磯町には自治基本条例があり、町民参画が保障されていますが、町長の運用が不適切(具体的には「結論ありき」の情報提供をしてしまう)なため、問題になっています。問題点を指摘する町民のグループが町に「出前講座」で駅前の計画を説明してほしいと申請したところ、「計画はないので話す内容はありません。」と断られたそうです。
 町が計画策定の委託の予算計上をおこなう段階で、およそのエリアや内容は決めているはずです。でないと、見積もりもできないからです。それなのに、「話す内容はない」というのはおかしな話で、もっといえば町民の「知る権利」に応えていないことになります。

自治基本条例は飾り物ではありません

条例の見直しをしている「町民委員会」では、運用の問題点を指摘しています。町民の参画を「計画」時と「事業」時に分けて行うなどです。が、またしても同じ轍を踏むことが心配される状況です。
いろいろな意見があるのは当たり前、それを十分な議論をおこなってひとつにまとめていく過程が民主主義には求められているのですから、この案件は自治基本条例の真価が問われることになるでしょう。
 議会でも町長の政治姿勢をしっかりチェックすると同時に、議会の役割をはたすようがんばります。

2017年1月9日月曜日

びっくり!イノシシは夜行性ではありません

 大磯町でもイノシシ被害が深刻です。12月議会では「ジビエを考えてほしい」旨の陳情を審査しました。11月末の時点で、捕獲頭数は例年の倍以上の140頭近く。隣の二宮町、平塚市に比べると断トツに多い。町の檻の数も両市町に比べて多いことと、生息数がわからないため、大磯町に特に多く棲んでいるのかは不明です。
 ジビエの難しさは殺処分後速やかに(2時間が目安のようです)基準をみたした施設で解体しなければならないことです。ある自動車メーカーが「ジビエカー」を開発したそうです。これなら移動して捕獲場所の近くまで行き解体も可能なのではないかと、町に検討を求めたところ、前向きな答弁がありました。食品衛生法もクリアする必要がありますが、うまく進むことを期待しています。

 農家の被害を減らすために、町では連続して有害鳥獣被害対策の講習会を開いています。私は4回受講。県と町の生態調査に同行したこともあります。講師の井上雅央さんの対策法「えさ場をなくし、兵糧攻めにすればその地域は出没しなくなる。」「電気柵も下手に張ればただのヒモ。コツをつかんでください。」「こわがり、暑がり、なまけもの」がイノシシの特性。それを理解して対策をたてることが肝要だそうです。
 今回は虫窪と西久保の対策済みの農地の様子を視察、農家の方から「対策後は被害にはあっていない」と話を聞きました。それでも、井上さんは「草がえさになるので、秋の草刈りはぐっとこらえて枯草地帯にした方がよい」「ここの電柵はのり面の上に張っているので正解。下だと、感電しても前に進むしかないので、突破される。」電柵のすぐとなりの草地が掘り返され、大量の糞があるところでは「ここは遊び場になっている。草でお腹いっぱいになって遊んだ跡です。草刈りの時期を工夫して、冬場に緑の草を出さないように工夫してください。」と。
 西小磯の谷戸の農地では、脇にある竹藪の整備に汗を流しました。町長も一緒に作業、なんだかみんながいきいきして、いい感じ。竹の長さは5mにも達し、田んぼのなかに巨大なたき火が出現。アルミホイルにつつんださつまいもとさといもの焼き芋をいただきました。おいしい!!みんなで食べることの楽しさと、まわりの景色と空気がいいんですね。他の議員とも「子どもたちにもこんな体験をさせたいね、里山は宝物だね。」と話しました。

 何回参加しても、新しい話に出会える魅力が講習会にはあります。「ミミズは食べない」「沢蟹は大好物なので、水路の端を掘り返す」など、へえぇ、そうだったんですか、の連続です。今回は「イノシシは夜行性ではありません。」でした。次回も楽しみです。
 

2017年1月4日水曜日

今年も元気に「駅前スタンディング」 33名が参加

 毎月3日は「アベ政治を許さない」スタンディングを続けています。昨日は箱根駅伝の応援をしてから集まろうということになっていました。暖かく穏やかな年始で、陽光がまぶしい中、未来の有権者も含め、33名が集いました。

仕事始めは平塚土木事務所 中﨑町長の年頭あいさつは意味深長

 12月29日の夕方、「東小磯の住宅地の一角で木が切られたが、何が起きるのかわからず、心配」と連絡があり、現場へ。この日、官公庁は年末年始の休暇に入っています。このようなタイミングで何か工事をする場合、黄色信号が灯るというもの。仕事始めの年明け4日にはまず接道要件を調べに平塚土木事務所に行く約束をして、別れました。
 10時半から始まる町の賀詞交換会の前に平土へ。着いた9時半、ちょうど黒岩知事の話が館内放送で流されていましたが、必要な資料を入手しちょうどよい時間に町役場につきました。

中﨑町長の話、「決断」に「実現」が加わって・・・

 旧吉田茂邸が再建され(現在の建築基準法、バリアフリー法に合わせることから忠実な再建ではありませんが)オープンが4月1日。「決断」をキーワード(?)に観光の核づくりをさらに進めたい考えのようです。
 今日の賀詞交換会の話で「実現」が加わりましたが、私は実現したい施設の一つが「大磯港のみなとオアシス・賑わい交流施設」と受け止めました。大磯駅前の整備も「実現」したいのでしょうか。
 もう一つ。町条例の規定による表彰を受けた方が二人いらっしゃいました。一人は福祉分野で活躍された方、お一人は町に多額の金品の寄附をされた方です。この方に町長は「飛び込みで」寄附をお願いし、それがかなって大磯町の「子ども基金条例」ができたということでした。寄附はご本人の意思によるもので、お願いに行くのは違うのではないでしょうか・・・

宅地造成は「廃止届」が出ていました

 東小磯の件は、事業者がまだわかっていません。市街化区域であることは町で確かめました。昭和50年代に開発許可がおりましたが、道路・排水施設・消火栓を設置、完了検査を受けただけで造成部分は廃止届けがされていましたので、また手続きをやりなおすことになります。
 付近は山の水が絞り込まれるところで、水対策が欠かせない場所です。このところ、開発などの紛争はなく(役場隣の葬儀場はまだ宿題が放置状態ですが)久々の平塚土木事務所でしたが、住民の皆さんの心配や困りごとをなくすために、がんばります。