2017年3月30日木曜日

森友「忖度」蔓延 大磯町でも

 森友・籠池理事長が国際記者クラブで会見した時、通訳に困ったのが「忖度」だったそうです。英語にはピッタリした言葉がないので、「行間を読む」(これは日本語でも使いますね。法律や条例で読み取れない運用上の扱いを担当者に聞くときによく使います)「舞台の一幕の背景をみる」など訳したメディアもあったそうな。
 大磯町でよく聞く似た言葉に「阿吽の呼吸」があります。言葉に表さなくても、互いに意思疎通が図れた時に使います。なんとなく決めたい、説明責任を果たしたくないときに便利な言葉ですが、使ってはならない言葉だと思います。森友問題で追及されているのも、説明できないことがなぜ起きたのか、に尽きるのではないでしょうか。
 「忖度」を聞いて私が思ったことは、大磯町職員の「自発的勤務」です。えっ、何のこと?と思われるでしょう。説明します。職員の勤務は「帳簿」によって管理され、それを元に給料を計算します。(帳簿外の勤務時間はサービス残業=未払い残業代がありますが、実態と違うことが大きな問題です)「自発的勤務」は上司から命令された業務ではないけれど、実際仕事をこなすときに使う言葉だということが、つい最近わかりました。
この働き方も「忖度のうち」のような気がしてなりません。上司や同僚や、ひいては町全体のことをおもんぱかって、ただ働きをする・・・あるべき姿とは程遠い憂慮すべき事態だと思います。
 「自発的勤務」中に事故に会ったら?出勤中に事故に会ったら?病気が急変したら?保障はどうなるのでしょうか?6月議会の質問項目がどんどん増えています。