2018年4月24日火曜日

明治記念大磯邸園 国・県・町の協議は公開で!

 昨日の総務建設常任委員会協議会で「明治記念大磯邸園」の進捗について町から報告がありました。
 「仮称」が取れ、正式名称になった「明治記念大磯邸園」。神奈川県がはじめた造語の邸宅と庭園を合わせた「邸園文化圏」が名前の由来で、「邸園」は辞書にはありません。
昨年8月以降、国(国土交通省)・神奈川県・大磯町が非公開で6回開催してきた「検討会議」のまとめ(基本認識と役割分担)と、今後の町で行う都市計画決定のスケジュールが示されました。検討会議は終了とのことです。
国は明治150年関連施策の一環として、旧伊藤博文邸を中心とする建物群等の一体的、有機的な保存・活用を図る 県は「新たな観光の核づくり」や、官民連携で取り組む「邸園文化圏再生構想」を推進し、地域の活性化を図る。 ○町は「歴史的建造物のある風景の保全・活用」や「地域特有の環境保全と緑の環境形成」、「地域資源を生かした観光の推進」を図る。としています。
 6haの土地の買収は国が進め、全体を「町立都市公園」の位置づけで町が都市計画決定を行い、国と町の管理区域や手法については、今後整備計画の検討の中で決めていくことがわかりました。委員からは私も含めて、耳慣れない「町立都市公園」の今後の維持管理の町負担について多くの質問が出されましたが、担当者は「できる限り町負担が出ないように今後も話していきたい」と答弁。見通しについては不確定であることを感じました。
今後の会合についても「非公開」とされているので、県や国に対して公開を要望するように町に伝えると同時に、国・県にも働きかけていきます。

5月12日・午前10時からの「懇談会」に参加しましょう!

都市計画決定は素案の説明から始まるところを、今回は素案作りに活かすための「懇談会」を行います。町の広報5月号に掲載されるそうです。維持管理などについて、町は地域住民の参加や民間活力を推進するため、町民等の意見は最大限活かす必要があります。
 私が気になるのは「観光の推進」です。神奈川新聞による黒岩県政の評価で公約の実現の度合いが一番低いとされたのが「観光戦略」です。町は訪れる人を増やし、定住につなげるとしていますが、効果の測定も困難だと思います。例えば、10万人訪れた旧吉田茂邸の定住効果はあったのでしょうか・・・「観光推進」がかえって重荷にならないか、気を付けなければ!