2018年4月28日土曜日

大磯港賑わい交流施設の指定管理者 応募前に町長が群馬県を訪問した訳は?

 木曜日、オリ・パラ開催年に合わせ2020年4月にオープン予定の「大磯港・賑わい交流施設」の指定管理者選考委員会を傍聴しました。
 傍聴者は議員5名で、委員会が始まって40分ほどたってからようやく応募者の説明を聞く場面になり、席に着きました。
 指定管理者の応募は2社でしたが、1社の(株)ダブリューズは直前に欠席すると連絡があったそうで、説明は1社になりました。
 (株)田園プラザ川場+2社の応募事業者から受けた説明は、大磯でどのような事業を展開するのかの具体的な説明ではなく、3社の概要や実績でした。20分以内で大磯で行う事業の提案内容を説明するルールでしたが、選考委員会の会長(副町長)が「事業の具体的な説明がなく異常事態である」とし、委員会を中断。その後、10分で事業内容を説明するよう求め、そうなりました。
 社長は「概要書は事前に手元にあるので読んでいただいたものと思っていたので、会社の説明をしました。」と述べ、駆け足で説明しました。傍聴者には資料がなかったので(委員会の不備です)事業者から提供された2部の資料をみんなで見ました。
「地産地消が基本なので、川場から農産物を持ってきて売ることはしない。」「大磯市を見て、魚や農産物、加工品、手づくりの商品が十分あることがわかった。」「品物、デザイン、価格をしっかり設定するのがポイント。」「手数料は生鮮品が15%、加工品は20%を想定している。」と淀みない口調で説明。建物の外観は町が考えている木造風ではなく、開放的な明るい無機質な雰囲気でした。(資料をじっくりみる機会はなかったので、印象です)

「応募前に町長と社長が互いに訪問した訳は?」の「訳」

大磯町のHP掲載の「町長の動向」によると、今年1月10日(火)の午前中、町長が田園プラザ川場社長(群馬県)を訪問しています。沼田市の近くにある川場村には大規模な道の駅があり、田園プラザ川場の社長は赤字続きだった施設を再建(経費は31億円!?)。今は年間170万人の利用者、売り上げは17億円あるそうです。2月10日(土)には、社長らが町長を訪問しています。社長が説明の席で「事前に話をさせていただいた」旨の発言をしていましたが、この時のことを話したのでしょうか?ちなみに募集要項の発表は1月5日、説明会と質疑応答を経て、応募期間は3月12日から19日でした。1社がキャンセルすることもあって、とても納得できるものではありません。(町長は2月2日と3月14日に自民党を訪問しています。)
 また、大磯の町民の購買意識は高いと考えているようですが、高齢者の多い町であること、駐車場が有料であること、近隣に道の駅が作られることなどをどうやってクリアするのか、提案からは見えませんでした。選定委員会でどのような質問が出たか、肝心のところは非公開のためわかりません。公開の在り方自体、問題です。
 最終的には6月議会で認めるかどうか決まります。私はそもそも「交流施設は不要」の立場です。それを覆すような「目からウロコ…」の提案はありませんでした。